ということで、本日はゴンゴンのたいほ...、もとい、猫のパトロールのお話
猫は、別に用事があるわけではなさそうなのに常に家の中をウロウロしている、いったい何をしているのか??
その答えは、家中をくまなくパトロールしているのである!
家猫の縄張り
猫は、縄張りを持つ動物である、外で暮らしている猫たちは、マーキングをして行動範囲を決めることで喧嘩を避けて単独行動をする、自分の縄張りを決めることで他の猫との争いや獲物の取り合いなどを未然に防いできた、なので、人と家の中で暮らすようになっても縄張り意識が高い動物なのである
ホーム・テリトリー
ハンティング・テリトリー
ハンティング・テリトリーとは、猫が野生で生活していたときの獲物をとらえるための行動範囲、ハンティング・テリトリーの範囲には個体差があり、また、食料が豊富であればハンティング・テリトリーが狭くても生活できるのだが、そうではない場合は広いハンティング・テリトリーが必要となってくる、人間の社会で暮らす家猫の場合は個体差があるが、ハンティング・テリトリーは、ホーム・テリトリーの周辺、200~500mほどの範囲とされている、ハンティング・テリトリーは、他の猫と共有することも多く他の猫と遭遇してもホーム・テリトリーほどはケンカには発展しない
野良猫の縄張りは、ペットの猫の縄張りよりも広いことが多く猫は狩りの必要がなくても習性として縄張りを持つが、ペットとして飼われている猫は、自分で狩りをして食べ物を得る必要がないが野良猫はご飯をくれる飼い主がいないので食べ物を得るために広い縄張りが必要となってくるのである
メス猫♀よりオス猫♂の方が縄張りが広い
家猫は何故家の中をパトロールするのか
現在ペットとして飼われている家猫の祖先は、リビアヤマネコであることがDNAの解析から判明している、リビアヤマネコは、現在でも中東からエジプトにかけての砂漠地帯に生息する小型の肉食獣で外見や大きさは、キジトラ猫にそっくりである、つまり家猫は、祖先である野生のヤマネコのDNAを強く受け継いでいる、リビアヤマネコは集団で生活する動物ではなく単体で縄張りを持ち狩りをして暮らしている、猫は、肉食獣ではあるのだが小型であるために捕食される危険があり瞬発力や運動能力に優れてはいるが体力はあまりないので自分がよく知った範囲内で暮らすことが身を守る術となる、なので、人間と一緒に暮らしている家猫たちも祖先のDNAを強く受け継ぎ自分の縄張りを決めて暮らしているのである
まとめ
猫がパトロールをする理由は、日に何回か自分の縄張りを見回ることで他の猫による縄張りの侵入を許さないようにする為である
家猫のパトロール中の行動
マーキングする
オス猫♂は、排泄のための排尿ではなく自分の縄張りを主張するためのマーキングとしておしっこをする、メス猫♀もマーキングをすることはあるのだが多くの場合マーキングを行うのはオス猫♂である、しかし、避妊手術や去勢手術を行うと繁殖相手を探して縄張りを主張する必要がなくなるためにマーキングをしなくなることもある、ただし、発情期が来てマーキングをし始めてしまった後では、手術をしてもマーキングの癖が治らないこともあるので注意が必要だ
鳴く
特に春などの繁殖のシーズンになると猫が大きな声で鳴いているのを耳にすることがある、これは、テリトリーに侵入してきた猫に対する威嚇の声で威嚇の声を発することによって自分の縄張りを守ろうとしているのである
縄張り場所を変える
猫は、変化を嫌う動物なので縄張りの範囲内で暮らすことが多いが縄張りを変えることもある、縄張りを他の猫にとられてしまい追い出されてしまった場合は縄張りを変えざるをえない、また、子育てをした母猫は、子猫が大きくなると自分の縄張りから子猫を追い出してしまう、多くの場合、成長した子猫を追い出すのだが母猫の方が子猫に縄張りを譲って出て行くこともある、他の猫がおらず、安全な新しい縄張りを見つけることは容易なことではないが、それでも、食料を得られることが分かっている縄張りを子猫に譲るとても愛情の深い母猫もいる
飼い猫の縄張りは家の中
飼い猫の縄張りは、基本的に飼い主さんと暮らしている家である、完全室内飼育であれば、家の中がその子の縄張りとなるので家の中をパトロールして歩くのだ、猫にとって家はとても大事な場所なので心地よく過ごせるようにしてあげよう~
子猫のときから完全室内飼育にすると自分が暮らす家の中だけを縄張りとして認識するようになる、そのため、外に出たがることもなく飼育しやすいのだが、一歩でも出てしまうと猫にとっては見知らぬ世界ということになるので迷ったり帰って来られなくなったりする
猫は、そもそも新しい環境が苦手なのでテリトリーの中で毎日変わらぬ生活をすることを好む動物である、なので、家の中を猫がくつろいで過ごせるテリトリーとしてあげることが大切だ