ということで、本日は猫の喧嘩のお話
猫同士の喧嘩には、それなりの理由がある、そして、それには「ルール」が存在する
縄張りの死守
厳しい外の世界で生きる猫たちは、いわゆる餌場や寝床など生きるために必要な場所を守らなければならない、これが「縄張り」である、より住み心地の良い場所を得るには、やむなく争うことになる
雌猫♀を巡る争い
猫には、年に2回春と秋頃に「さかり」の季節がやってくる、猫の場合、誘惑するのは雌猫♀の方だが、その誘いに乗ることが出来る雄猫♂には順番があるのだ、まさに、その順番を巡って争うことになる、その手段は「鳴き合い」といい、大声かつ強そうに見せることが勝利への鍵になる、春になると野良猫が騒がしくなるのは、この鳴き合いが主な原因、ちなみに、完全室内飼いの猫は人口的な光に照らされている時間が長いので季節関係なしに「さかり」がくる
喧嘩の「ルール」
猫は、単独で生活する動物なので喧嘩においても味方は誰もいない、致命傷を負うことは死に直結するようなものなのだが、それは、お互い様なので意外にも「血みどろの争い」はしないのがルールとなっている、基本的には鳴き声と体勢で勝負をするのだ、優位な猫は相手をじーっと見つめ、唸り、腰を高くする、一方、劣位の猫は、できるだけ小さくなり目を直視しないようにする、猫パンチをお見舞することもあるが、どちらかが反撃しなくなった時点で終了であくまでも致命傷は避けるように戦う
完全室内飼いの猫の喧嘩
安全な室内で生活する猫同士でも喧嘩は起こる、ただし、外暮らしの猫とは少し違う理由が存在するのだ、室内暮らしの猫は、多頭飼育でも食糧を巡る争いは起こらないが、お互いに気に入っている場所が被ってしまった場合は揉めてしまうことがある、場合によっては飼い主の膝の上をかけた喧嘩をするケースもある、また、相性の問題で未去勢の雄猫♂(成猫)同士は、あまり相性が良くない、というのも雄猫♂は、特に縄張り意識が強いので室内での縄張り争いが起きてしまうのである、雌猫♀同士は雄猫♂ほどではないものの、やはり成猫同士であれば縄張りの取り合いになる可能性がある、ただし、避妊手術を受けている場合は穏やかに過ごせることが多い傾向にある
喧嘩を見たらどうするか
猫同士の喧嘩を見かけた場合、仲裁するべきか悩むのだが、野良猫の場合は仲裁せずにその場を立ち去るべきたろう、理由は猫同士のルールを持って自然とおさまるからである、室内の猫が喧嘩になった場合も、基本的には何もしない、先住猫が新入りを教育していることもあるので飼い主が間に入ってしまうと、かえってややこしくなってしまうことがあるからだ、ただし、明らかに一方が追い詰められているケースや怪我に繋がる恐れがある時は仲裁に入った方がいいだろう
まとめ
猫の喧嘩には独自のルールがあり残忍な手段は取らないので、基本的には人間が無闇に立ち入らないことが望ましいし、室内で多頭飼育をする場合も常に平等に接することを心がける、新入りを迎えたばかりの頃は、やや先住猫を優先するとその後の関係性が良くなる
ちなみに
猫同士の喧嘩では「顔の大きな猫」が有利である、小顔で可愛い猫もいれば、猫好きでもビビるほど顔のデカい猫もいる、猫界では顔が大きいほうが有利で、それだけで「強いヤツ」だと認識してもらえる!
らしい~(=゚ω゚)ノ