ということで、本日は猫と高い場所の話
猫は、家の中でも本棚、冷蔵庫、タンス、出窓、洗濯機、カーテンの上などいろいろな所に登る生き物だ、猫が高い所が好きな理由は細かく分けることも出来るが、一番の大きな理由としては、やはり安全であるということだろう、猫の祖先は遠い昔からこうして身を守ってきたのだ、木の上からは広い視野で見渡すことが出来るので敵がいるかどうかも確認しやすい、室内飼いの猫も高い所に登るのが好きなのは安全であると感じリラックス出来るからである
本能
猫が高い所に登る具体的な理由としては、生き物としての本能が関係している、例えば、木の上は地面の茂みにいる時よりも寄生虫や害虫を避けやすい、猫にとっても代表的な害虫はノミやダニだが、ノミの場合はジャンプするといっても１５ｃｍ～３０ｃｍぐらいが限度であり、かなり高いところにいれば寄生される確率はぐっと下がるのだ、ダ二も地面で活動することが多いので同じで、また、蚊などにも高い木の上にいるほど刺されにくい、他にも室内であれば夏は高い所の方が冷房も効き、冬は上の方に暖房の暖かさが集まりやすいというのがある、猫は気温を感知する能力に優れているので夏は一番涼しく、冬は一番暖かい所をすぐに見付けることが出来るのだ、このように猫は害虫や寄生虫を避けたり、より快適に過ごすために高い所へ登るのである、より良い環境で生きようとするのは生き物としての猫の本能であろう
習性
猫は、野性では獲物を狩るハンターなので高い所からは下の様子が把握しやすく、小動物なども見付けやすい、また、獲物自体が木の上に登ってくるのを待ち伏せすることもある、さらに猫は、本来、集団で生きる動物ではないので、テリトリーというものを非常に大事にしていて多頭飼いなどの場合は、より優位な所を取り合うこともある、猫は、高い所に登ることで他の猫よりも自分は優位に立っていることを見せているのだ、こうすることで相手に自分を強く見せることができご飯などをもらう時もいち早く食べることが出来るからである
登るのは得意だが降りるのは苦手
猫は、高い所に登ることは得意だが、降りることはあまり得意ではない、これは、登る時は爪が有効に働くが、降りる時はひっかかりにくく不安定になりやすいのが理由で、このように猫は元々、登っても降りられなくなるということが多いのだが、子猫や老猫になるとさらに注意が必要になってくる、子猫は未熟なため、特に高い所に登ってそのまま動けなくなることが多く老猫は足腰が弱っているため、落ちることによって怪我をする、なので、室内飼いの子猫や老猫には、高い所へ登らせないように上の方に濡れタオル、丸めたガムテープなど猫の好まない物を置き、飛び移れないように家具の配置を変えるなどの対策をする、しかし、高い所に登るという行動は猫にとって本能であるため登れないとストレスにもなる、したがって、室内飼いの子猫や老猫なども含め猫が安全に登り下りしやすい環境を作る方が対策としてはいいかもしれない
まとめ
猫が高い所に登るのは、猫という動物ならではの本能である、登らせない方法もいくつかあるが本能的なものなので登らせないよりも安全対策をする方が有効であろう