ということで、本日は猫のおやつのお話
そもそも、猫におやつは必要なのか~??
結論から先に言うと
栄養面だけを考えるなら必要は無いが...
猫とおやつ
厳密にいうと、総合栄養食のフードを食べていれば、猫におやつを与える必要は無い、また、一生おやつを食べなかったとしても主食で栄養を補えていれば猫は生きていくことは出来る、だが、栄養面では必須なものではないものの、おやつを与えることによって、愛猫とのコミュニケーションの面にメリットがある、おやつは主食のフードよりも嗜好性が高く作られているため、猫が「はよ、食わせろ!」と興味を引きやすい
おやつに嗜好品を与えると
猫に「こいつはいいやつだ」と印象付けられるし、他にも、いたずら好きな猫を別の場所に誘導出来たり、あまり食欲がない猫にも食欲増進の効果をもたらすことが出来る、結果、猫に美味しいおやつをくれた人のことを「自分に大きなメリットがある人」と認識され、猫とのコミュニケーションを良好に行いやすくなる、また、爪切りや通院など猫にとって「嫌な出来事」を行う作業や場所などを、おやつを与えることで「良い出来事」の印象を与えられる、完全に嫌なことを忘れるわけではないだろうが、おやつによって嫌な気分が紛れることは期待できる、また、おやつを持った手を見せながら誘導すると、猫を違う部屋や場所、ケージの中など希望の所に誘導しやすくなるところもメリットだ、そして、高齢になって食が細くなった猫には、先に少しだけおやつを与えることで食欲が刺激されて主食を食べたくなることもある、固形ではなく水分量が多いタイプのおやつなら水分補給もできる
おやつ選びの注意点
必ず有害とも言い切れないが、保存料や着色料などの添加物は無い方が安心度は高い、猫は見た目よりも匂いに反応するため、特に着色料は猫にとって意味のないものなので入っていない方が良いだろう、アレルギーのある猫の場合は、原材料を見てアレルゲンとなる食材が使われていないかをチェックする、おやつの硬さや形状も愛猫に合ったものを選ぶ、猫によっては、硬さや形状によって食べづらさを感じたり、喉に詰まらせやすいものがあるので、猫のおやつは固形のものだけではなく、水分量が多いペーストタイプのものも与えれば、おやつとしては柔らかくて歯が弱い猫も食べやすく、水分補給にもなるところがメリットだ
体調・体質・年齢も考慮する
猫に持病があると栄養素やミネラルを制限する必要がある場合がある、特定の食材にアレルギーを持っている猫もいるだろう、そして、身体が繊細で体調が左右されやすい子猫や高齢猫にとっては、一般的なおやつだと塩分や添加物が負担をかけるリスクとなる、このように、体調や体質、年齢によっておやつ選びを慎重に行わなければいけない、また、猫によっては獣医師からストップがかかる場合もあるため注意が必要だ
与える量は、猫の1日に必要なカロリーの「20%以下」が望ましい
人間もそうだが、おやつばかりを食べて食事をおろそかにしてしまうと、体調不良や肥満の原因になってしまう、猫の場合も基本は主食を食べることで、おやつはあくまでも嗜好品として与えるようにする、1日に与えても良い量の目安は、猫の1日に摂取する必要があるカロリーの「20%以下」で、そして、おやつ分のカロリーを主食のカロリーからマイナスしないと「おやつ分+主食分」のカロリーで肥満になってしまう恐れがあるので注意が必要だ
基本は主食が大事
おやつばかり食べて主食のごはんを食べなくなることは、心配点の1つである、もし、主食への興味がなくなってしまった場合は、一旦、おやつを中止し、主食をしっかり食べさせることに集中しよう、また、ドライフードに抵抗を見せる場合は、総合栄養食のウェットフードに切り替えてみたり、ドライフードに混ぜて与えてみるなど、おやつではなく主食の方を工夫してみるといいだろう
まとめ
おやつは主食のフードよりも香りが強いものが多く嗜好性が高いことが特徴で、おやつの袋が擦れるカサカサッという音を聞いた途端、目を光らせて爆走してくる猫も多いだろう、総合栄養食を食べていれば猫に必要な栄養素を摂取することができるので、栄養面から見ると、やはり、おやつは絶対に必要なものではない、しかし、その嗜好性を活用するメリットは沢山あるので、上手に活用すると猫と良好なコミュニケーションを取ることができる、おやつを選ぶ際には「何が使われているのか」を原材料欄でチェックし、猫に合わせて形状や硬さを選ぶ、また、猫の体調や体質、年齢を考慮して種類を選ぶこと、そして、与える量をしっかり管理してあげることが大切だ