ということで、本日は「チャップン、ビックニャンコへの道~♪」ではなく、世界一大きい猫種の話
世界最大の猫種は「メインクーン」で、最大の特徴は、世界一大きな猫種といわれる体のサイズである、その大きさは、ギネスブックに載るほどで、平均体重4.5kg~8kgだが、それは、家猫と呼ばれる猫の最大級あり、目を向ける範囲を野生下の「猫種」や人工飼育下の「猫種」にまで広げると、この限りではないのだ
家猫としては最大級の大きさを誇る「メインクーン」
日本でも人気の高いメインクーンは、アメリカ最古の猫種である、メイン・クーンの「メイン」の部分は、原産地であるアメリカ最北東部の地名、メイン州に由来する、カナダとの国境も含むメイン州は豊かな自然に恵まれているが、冬は寒さが厳しい地域でもある、メインクーンが大きく頑丈な体と長い被毛を持つようになったのは寒さに負けないためで、メイン・クーンの「クーン」は、アライグマの英語名「ラクーン(raccoon) 」が由来である、モフモフとしたゴージャスな毛で尻尾が長く大きな体とフサフサの尻尾がアライグマに似ている、メインクーンがいつ頃からメイン州に住んでいたかは、まだ、はっきりとわかってはいないのだが、中世に東海岸に到着した船に乗っていた猫が祖先となり、厳しい環境に耐えられるよう大型化したと考えられている
条件なしでの世界最大級「猫種」
ライガー(人工飼育下)
ネコ科ヒョウ属の大型獣で、人工飼育下で「ライオンの雄」と「トラの雌」を掛け合わせた人工的な交雑種である、顔はライオンに近く体は淡い縞を持ち大型化する傾向がある、だが、アフリカに住むライオンとアジアに住むトラの異なる種の間に生まれたこともあってか、ライガーの雄は全く繁殖力を持たない、雌は、まれに生殖能力が発現するものの「第二世代のライガーは生殖能力が必ず無くなる」という生物的特徴(欠陥)を有するため、ライガー単体で子孫を残すことは出来ない、また、先天的な疾患や後天的な発育不全等を患うことが多く、成獣となるまで生きられた個体は少ない、このため、倫理的にも問題視され、現在では研究目的以外での飼育・作成はほぼ行われていないが、平均的な個体であっても雄の体重は360kg前後、肩高は最大で165cmほどで、尾を含む全長は300~350cmにもなり、名実ともに世界で一番大きな「猫種」として知られている、これまで確認された最大級の個体の体重は、なんと725kgにも及ぶらしい
ちなみに、トラの雄とライオンの雌の場合は、ライガーではなく「タイゴン」と呼ばれる雑種となり、こちらは、ライガーほど大きくは成長しない
アムールトラ(野生下)
不自然な交配によって誕生する「ライガー」と違い、自然な交配によって誕生し、種として子孫を残していけるネコ科最大級の動物である、ロシアと中国東北部の国境を流れるアムール川やウスリー川周辺に生息しており、かつては、中央アジアから西アジアまでの比較的広いエリアに分布していた、平均的な雄のサイズは、尾を除いて体長250cm程度で、大きな個体であれば、尾まで含めた全長は300cmをゆうに超え、体重も400kgを超えることもある、なので、ライガーが人為的な交配によって誕生していなければ、名実ともに世界一大きい猫種だったのが「アムールトラ」なのである
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