ということで、本日は「猫神」ではなく、全く関係ないが「ネコ科の動物たち」の話
ネコ科やイヌ科という言葉があるが、実はどちらも、大きくは「ネコ目(もく)」という分類に含まれている、生物分類学的階級では、上から「界・門・綱・目・科・属・種」に分類される、ちなみに人間は、動物「界」脊索動物「門」哺乳「綱」サル「目」ヒト「科」ヒト「属」ヒト(sapiens)「種」である、ネコ目は食肉目の別名で、元来、捕食者として進化してきたと考えられる生物のグループで、ネコ目をさらに詳しく分類すると「ネコ亜目」と「イヌ亜目」があり、イヌ亜目にはクマ(クマ下目クマ科)やイタチ(クマ下目イタチ科)、アザラシ(クマ下目鰭脚上科)などが含まれる、また、パンダは草食だが、ネコ目クマ科(クマ下目クマ科)に分類されている、なお、ネコ科は大きく分けると「ヒョウ亜科」「ネコ亜科」の2つに分類され、ペットとして飼われている家猫たちは「ネコ亜科」に属す
大型のネコ科動物(ネコ科ヒョウ亜科)
ヒョウとジャガー(ライオンやトラなども含む)
ヒョウとジャガーは、どちらも一見似たような模様がある、ヒョウは、アジアからアフリカにかけて広く生息していて、多くは黄褐色のボディに梅花状の模様、黒ヒョウにもよく見ると同じような模様がある、一方、ジャガーは、中南米に生息し黒いマダラ模様があるが、大きな円の中に小さな点々があるのが特徴、この模様はバラの形に似ているため「ロゼット」と呼ばれている、黒ジャガーにも同じくロゼットの模様が見られる
寒さに強いユキヒョウ
白っぽい灰色の体毛が特徴的なユキヒョウは、中央アジアの高山帯に生息しており、厚い毛は寒さをしのぐためのもので、太くて長い尻尾は雪の中や山の斜面でバランスをとるのに適していると言われている
雲の模様のウンピョウ
模様が雲の形に似ていることから「ウンピョウ」と名付けられた、珍しい動物、ネパール東部やインドネシアの熱帯雨林などアジア一帯に生息している、その生態は、まだ十分に解明されてはいないものの木登りが得意で樹上生活に適しているとされている、表情は猫っぽいかわいらしさを感じるが、大きいものは、体長1メートルほどある
可愛いネコ科動物(ネコ科ネコ亜科)←チャップンとゴンゴンも属する
カラカル
とがった黒い耳の先に長い毛の房がついた個性的な姿で、ロシア南部からインド北部、中東、アフリカなど広く生息する、ネズミやウサギなどの小動物も捕食し高いジャンプ力があるので低いところを飛んでいる鳥を捕らえることも出来る
サーバル
丸みを帯びた大きな耳と長い四肢、黄土色のボディに黒い斑点、サハラ砂漠以南のアフリカに生息するサーバルは、カラカル同様に足が速くジャンプ力に優れている、体長は、大きいもので70~100cmほどで、顔立ちはイエネコに似ているが、小顔でスレンダーな姿が個性的
オセロット
一見するとヒョウ柄の猫のようだが、体長は、一般的なイエネコの2倍ほどあり、ペットとして飼われることもある、南北アメリカの森林地帯に生息しており泳ぎや木登りが得意で、ネズミなどの哺乳類や鳥、爬虫類などを捕食する
ボブキャット
とがった耳と、その先の長い毛束が特徴的なオオヤマネコの一種、体毛は茶色や赤茶色などでイエネコの2倍ほどの大きさ、カナダ南部からメキシコにかけての森林や草原などに生息している、性格は獰猛で時には自分より大きな動物を捕らえることもある
スナドリネコ
南アジアから東南アジアの川辺の森林や沼地に生息し、他のネコ科動物と同じように陸上の小動物も獲るが、基本、魚や貝、カエルなどを好んで捕食するところが特徴的、和名では「漁(すなど)り猫」と書き、英語圏では「fishing cat」と呼ばれる
ネコだが、ネコ科ではない動物
名前に「ネコ」と付くのにネコ科ではない動物「ジャコウネコ」は、その名の通り「ジャコウネコ科」に属する動物で見た目にも猫というよりハクビシンを連想さる、ジャコウとは「ジャコウシカ」の分泌液から作られた香料を指すが、ジャコウネコにも似た香りの分泌液があり、加工して香水などに使用されている、また、コーヒーの実を好んで食べるが、その種子は、消化されずに腸内の消化酵素や腸内細菌による発酵の働きで独特の風味が加わり、未消化のままフンに混ざって出てくる、それを、洗浄・焙煎したものが「コピ・ルアク」という名の高級コーヒー豆で流通している
まとめ
今回は、主にネコ科の大きい動物や可愛い動物たちだけを紹介したが、世界各地では個性的なネコ科動物たちが、まだまだ沢山暮らしている、また、日本にも珍しいネコ科動物たちが居る動物園が多数あるので、知識を踏まえて訪れてみれば、いつもとは違った楽しみ方が出来るかもしれない
ペルシャとミヌエットについてのお話はこちら
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仲良しチャップンとゴンゴンを合わせると~
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